
2016.02.07
ブログ
若旦那劇場 第16話
新たな人生の拠点にと「豊北御殿」の契約に挑み、とりあえずは仮契約を済ませ帰路につきながら
「本当にこれで良かったのか」といつになく弱気な一面を見せる若旦那だったが、ここまで来たら
前に進むしか道はなく「あとひと踏ん張り」と、ふんどしを締め直すのでありました。
小学生の頃、何度想像してみても、何度思い描いても20代で終わっていた人生のシナリオが、
まさかの「ブルガタ騒動」でスタートした30代。「生命」について深く考え、この世に生を受けた以上
自分の使命を全うしたいと、自分の力を信じ、時の流れに身をまかせ、とうとう見つけた新たな人生のスタート地点。
しかしそのホームベースを手にするための資金の融資を、山口県と地元和歌山の金融機関に打診するも
「まったく現実性のない話」と断られ、また肝心の魚の仕入れの窓口も未だ見つからない状況にいささか
不安を覚える若旦那でありました。
次から次へと押し寄せる波にのり、進めてきた「独立プロジェクト」も、足踏み状態を迎えたかのように思えた
そんな時、ある出来事が起きたのです。
それは唯一独立の意思を伝えた親父がこの世から旅立ったのです。それはあまりにも突然の出来事でした。
幼少の頃若旦那はお父ちゃん子で、容姿や頑固な性格も親父似でよく喧嘩になったことも。
そして何より同じ「ブルガタの同志」として生命について語り合うこともありました。そんな親父の死は
家族全員心にぽっかりと穴があき、しばらくは現実として受け入れられませんでした。
これまで会社の経営は親父一人が行っていたと言っても過言ではなく、突然その大黒柱をなくして経営を
任される事になった兄貴にしてみれば、その不安はそうとうなものに違いなかったでしょう。
そしてそれは若旦那にとって、このような状況のなか「自身の独立プロジェクトなどとても進められない」
という気持ちと、「しかし夢はそこまで来ているのに諦められない」という気持ちの葛藤の始まりでもあったのです・・・
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