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2016.01.24

ブログ

若旦那劇場 第15話

いやはや知人からの「まさかの連絡」に、自らの独立の場を求めていたとはいえ
また、「地魚の刺身定食」で魚の旨さは分かっていたにしても、その旨い魚の姿形さえまだ見ぬ状況の中、
見知らぬ土地に家を求めるという行動は回りからすれば到底理解できないことであったことでしょう。
若旦那本人も今回の行動は「極秘の戦略」と感じ、誰にも気づかれないよう一人和歌山を後にするのです。
時折鳴る携帯電話のベルに後ろめたさを感じながら・・・
「独立への期待」と「極秘の戦略に対する罪悪感」とに揺れる若旦那であったが、三たび降り立った豊北の
自然溢れる癒しの波動に心を決め、いざ契約に挑むのですが、田舎とはいえおよそ600坪の土地とその中に建つ
「御殿」を買う貯えなど無論あるはずもなく、とりあえずは少ない手付金だけで仮契約をさせて頂いたのであります。
仮契約を済ませ帰路についた若旦那は、山陰線の田舎列車の窓から見える綺麗な海を眺めながら、それまでのわくわく感
とは裏腹に「本当にこれで良かったのか」という戸惑いと、和歌山を捨ててしまうような裏切りにも似た淋しい気持ちで
一人列車に揺られたのでありました。
近い将来この山口県北浦の地で、「自らが描く思い通りの物作り」など本当に出来るのかと、
いつになく弱気な一面を覗かせながら・・・

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